ブルゴーニュ研究 -その2・実用編-

 今回は実用編という事で、いかにして美味しいブルゴーニュワインにありつくかとい
う事を書いてみたいと思います。

ブルゴーニュワインを買う事で一番大切な事はなにか?


 ボルドーの場合は生産者の規模が比較的大きく、畑=生産者ですが、ブルゴーニュの場
合は表示にまず、畑や生産地がつきます、だから、畑や地域で美味しいワインを判断し
がちです、例えば、非常に美味しいワインがあり、そのラベルには「ジュブレイ・シャ
ンベルタン」とかかれていた場合、また、それを飲みたいと思い、ショップに行って「
ジュブレイ・シャンベルタンを下さい」と言われる場合は多々が多々あります、ジュブ
レイ・シャンベルタンは村の名前ですので、それこそ幾つ者造り手がありいくつもの「
ジュブレイ・シャンベルタン」が存在するので、その店にその方が美味しいと感じた「
ジュブレイ・シャンベルタン」がある確率はとても低いのです、そこで、同じ「ジュブ
レイ・シャンベルタン」ならいいや、という事になり、他の「ジュブレイ・シャンベル
タン」を買って帰って、開けてみると、ぜんぜん違う味だったという事はよく起こりが
ちです。
 正しい判断としては、美味しいブルゴーニュワインに出会ったら、まずその生産者を
記録しておくこと、地域銘柄や収穫年は二の次だという事を覚えておいてください。
 だから、どうしても以前味わった味にもう一度出会いたいならば、まず、生産者の名
前言います、例えば
 「ルイ・ジャドーの89年のジュブレイ・シャンベルタンはありますか?」
 そしてなければ、(ある確率の方が低いのですが・・・)
 「ルイ・ジャドーの飲み頃の赤ワインは何かありますか?」

もちろん地域や畑の特徴というのは存在しますが、ブルゴーニュワインの場合は、それ
よりも何倍も生産者による善し悪しがものを言うのです。
 ただし、やはり名のある生産者のワインはそれなりの値段がしますので、賢い飲み手
ならば、実力はあるけれども、まだそれほど名前が売れていない生産者のワインを探す
のが良いのですが、これは常にアンテナを張って、情報収拾しなければならないので、
普通の方にはなかなか大変な作業です、したがってブルゴーニュに詳しい良いショップ
を見つけて、常連になり、予算を言って、「今飲める美味しいブルゴーニュはあります
か?」と尋ねるのが一番良いと思います。もし、勧められたワインが駄目でも、もう一
度そのショップにチャンスを与えてやって下さい。

 例えば
 「このあいだ勧めてもらったワインだけど、薄過ぎて口に合いませんでした、他にい
いのはありますか?」

 良いワインショップならば、口に合わなかった理由からあなたの好みのワインを推測
して、きっとあなたにとって美味しいワインを選んでくれると思います。
 二回目も駄目であるならば、そのショップとは相性が悪い可能性があるので、他のシ
ョップに変えればよいのです。


○「飲み頃のワインを飲もう」

 たとえ、ロマネコンティでも、若すぎるものを飲むとといも美味しいものではありま
せん、逆に、あまりにも古いワインもご老体に鞭打つというので良くない場合が多々あ
ります。
 ワインも人と同じで成長し、老衰していくのです、しかし、個人の嗜好で、例えば若
めのワインが好きな方もいらっしゃれば、枯れた味わいが好きな方もいらっゃいますの
で、その辺りはご自分の舌で感じていだく他はありません。
 話を元に戻すと、ブルゴーニュに限らず、ワインは飲み頃が大切という事です。
 そしてその飲み頃は生産者・生産地域・収穫年で違ってきます、例えば96年は良い造
り手であればあるほど、長期熟成を要求されると言われています。逆に97年はそれほど
熟成させなくても美味しく飲める、逆に言うと早く飲んでしまった方がいいヴィンテー
ジです。ただし、生産者によってもこの事情はいくらでも違ってきますので、やはりシ
ョップで聞くのが一番です。
 ただし、一流の造り手の一流の畑のワインはやはり値段がはるものです、ましてや当
たり年の今飲み頃のヴィンテージとなると、その値段はかなりのものになってしまいま
す。
 もし、場所とお金に余裕があるならば、セラーを持って特別な時のためのワインを自
分で熟成するのが実は安上がりな方法なのです。今はコンパクトでいいワインセラー「
ロングフレッシュ」がありますので、検討してみる価値はあると思います。