さて、8月も半ばにさしかかってきしまた。 この時期たんぼでは、開花の真っ盛りです。稲は穂が出た日、出穂(しゅっすい)し たその日のうちに開花します。 また、その品種の穂が全体の40%〜50%出揃った時期を出穂期(しゅっすいき)と呼 びます。コシヒカリは7月後半山田錦は8月後半に出穂期(しゅっすいき)を迎えます。 こうして、稲は花を咲かせ、受精し、実を結びます、これから種子が収穫できる状態 に成熟する事を登熟するといい、そして、開花してから登熟するまでの期間を登熟期間 または、登熟日数といいます。 これは普通35〜50日ですが、登熟期間中の温度が高いほど、また、日照条件が良いほ ど短くなり、中やの気温較差が大きいほど、粒が肥大します。理想の温度は昼温26度、 夜温16度と言われています。 ◆段々畑(棚田) 日本の農村地帯特有の美しい風景はなんといっても段々畑でしょう。日本は平野部が 少ないため、農地を広げるために昔の人が苦労して造った貴重な遺産です。 この段々畑でも特に南向きの農地は標高が高く昼夜の気温差が大きい上に日照時間も 長いので、良い場所ではとんでもなく良い米が出来るようです。(まるで、ワインの世 界のブルゴーニュのようですね) しかし、近年、機械化が困難な事や、崩落の危険がある事、重労働であることなどか ら、除々に姿を消しつつあります。 |