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濱田屋流日本酒入門 第二回 原酒と加水さて、濱田屋流の講座では、なかなか製造にいきませんよ! 焦らします。第二回は日本酒のアルコール度数と味の関係でいってみます。 日本酒の味わいのタイプに実際大きく影響を与えるのは、アルコール度数です。 カルピスの原液とカルピスウオーターでは全然味が違うのと同じ理屈ですので、みなさんお分かりのとおりだと思います。 出来たての日本酒は特殊なものを除くと純米酒で17%から18%のものが多く、本醸造など醸造用アルコールを加えているタイプで18-20度となります。これが、市販されている標準的なお酒は15-16%になります。 つまり、一般的なお酒は水を少し加えて(加水)アルコール度数を落としているわけですね。 ですから、一般的なお酒に対してアルコール度数の調整をしていないお酒については、あえて『原酒』と表記するものが多いのです。 ちなみに、加水もしていないし第一回でお書きしました、加熱殺菌もしていないお酒については『生原酒』と表記するわけです。 アルコール度数の高お酒は当然、他のエキス分が高いため、濃く感じます。 醸造酒の場合は、多かれ少なかれ糖分を含んでいるので、同じお酒でも、原酒の方が加水のお酒よりも甘く感じるようなものが多いと思います。 できた時には、アルコールには辛味があるため辛く感じるのですが、熟成が進むとアルコールの分子の周りに水の分子がひっついていって辛味が少なくまろやかになっていきますので、相対的に甘く感じるようになります。 この他にも、生酒の場合は、お酒の中に溶けているでんぷんが酵素の影響でぶどう糖に分解されて、さらに甘味が出していきます。 |